北星学園大付・石田充冴

日本ハムが24日に開催されるドラフト会議で、4年ぶりに地元・北海道出身選手を指名する可能性が出てきた。23日、都内でスカウト会議を実施。指名候補リストに北海道関係5選手ほどが残った。旭川市出身の北星学園大付・石田充冴(じゅうざ)投手(3年)や帯広市出身の帯広農・渋谷純希投手(3年)らがリスト入りしているとみられる。6年ぶりのCS進出で盛り上がった北海道。伊藤、根本、今川を指名した20年以来の道産子指名となるか。

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昨年のエスコンフィールド開業、今秋の6年ぶりCS進出と盛り上がる日本ハムに、新たな地元出身のスター候補が誕生するかもしれない。ドラフト会議前日のスカウト会議。出席した栗山CBOは「今年は結構、残っている」と北海道関連選手のリスト入りを明かした。その1人は北星学園大付の石田だろう。漫画「北斗の拳」のキャラクター“ジュウザ”から名付けられた最速149キロ右腕は、他球団からも高評価されている逸材だ。

身長192センチ、体重87キロと恵まれた体格も魅力的。同タイプは今季プロ初勝利を挙げた高卒3年目トリオの達、福島、柳川ら。同様のポテンシャルの高さも感じさせるだけに、指名に踏み切る可能性も十分にありそうだ。

監督を務めていた20年ドラフトで、伊藤、根本、今川と3人の道産子を指名した同CBOは「最近の流れを見ていると北海道はこれからも選手が(多く)出てくる」と見る。今年も石田に加え、エース伊藤のように家業が漁師の道産子右腕も指名候補。紋別・池田悠真投手(3年)は幼少期に乗った漁船で鍛えられた体幹の強さがあり、投手転向した昨秋から12キロもアップした最速150キロの直球が武器だ。

ほかにも最速147キロ左腕、帯広農の渋谷は、6月の練習試合で横浜出身のプロ注目左腕、北照・高橋幸佑投手(3年)と投げ合って9回20奪三振と快投。道外にも、元日本ハム投手の芝草宇宙監督(55)が指導する帝京長岡に、札幌市出身の最速145キロ右腕、茨木佑太投手(3年)がいるなど有望株は多い。「北海道はもちろん我々は大事にする」と栗山CBO。4年ぶりとなる“道産子ドラフト”が実現するのか、注目が集まる。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】4年ぶり道産子指名か「北海道大事」北星学園大付・石田充冴、帯広農・渋谷純希ら候補に