女子韓国代表戦に向けた活動で指示を出す佐々木則夫監督代行(撮影・佐藤成)

サッカー女子日本代表なでしこジャパンの佐々木則夫監督代行(66)が“初練習”に臨んだ。23日、千葉市内で26日の親善試合韓国戦(国立)に向けてメンバー23人全員で初めてトレーニング。前日までのコンディション調整はコーチ陣に任せたが、指示を適宜出してイズムを注入した。

本来の肩書は、強化責任者である女子委員長。その立場から、強いなでしこの土台を作るため、まず「アグレッシブな守備」を掲げる。この日は“守備の日”とし、ゲーム形式のメニューでディフェンス面の戦術の浸透に努めた。18日のメンバー発表会見では「パリ五輪で日本は平均18・5本くらいでボールを奪っていた。上位4カ国は6~8本」とデータを紹介。意図的なボール奪取の少なさを課題に挙げた。この合宿では、第1守備者を明確にし、全体が連動する形を徹底していく。

ミーティングを交えて角度やタイミングなども教え込む。MF清家は「守備が細かくてスイッチの入れ方、寄せ方はノリさんぽい」。DF北川は「より締まる」とうなずいた。佐々木監督代行は、今回の指揮はあくまで臨時とし「次のステップの指標に」と位置づける。守備の礎を整え、新監督へバトンをつなげる。【佐藤成】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】佐々木則夫監督代行が“初練習”「アグレッシブな守備」掲げ新監督へバトンつなげる