後輩たちと一緒にノックを受ける知徳・小船

プロ野球ドラフト会議が24日、都内で開催される。県内では今月10日の期日までに高校生6人、大学生4人がプロ志望届を提出。東海大静岡の最速153キロ左腕・宮原駿介投手(4年)、知徳の小船翼投手(3年)、浜松商の曽布川ザイレン内野手(3年)には複数球団から調査書が届いた。指名を待つ男たちが心境を語った。

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知徳の小船は、ドラフト会議を前に「大きな心境の変化はなく、落ち着いている。緊張というよりも、少しワクワクしている感じ」と素直な気持ちを明かした。今夏の引退後も寮に残り、後輩たちと一緒に練習を継続。体づくりに加え、9月からは投げ込みも再開した。週5~6回、50~100球のペースでブルペン入り。前身の三島高時代を含めて3人目、高卒では初となる知徳からのプロ入りに向け、準備を進めてきた。

198センチ、110キロの規格外の体格から投げ下ろす最速152キロの直球が持ち味。海老名シニアに所属した中学時代は4番手で、公式戦の登板もなかった右腕だ。高校3年間で上昇カーブを描き、調査書は6球団から届いた。「将来は、真っすぐで押せる投手になりたい。育成(指名)でもいきます。指名をしていただけたら、その球団で思い切りチャレンジしたい」と目を輝かせた。【前田和哉】

◆小船翼(こぶね・つばさ)2006年(平18)6月20日生まれ、神奈川県海老名市出身。幼稚園の年中から海老名サンダースで野球を始め、小学6年まで所属。中学は海老名シニア。右投げ右打ち。家族は両親と兄。血液型O。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 198センチ、110キロ知徳・小船翼「真っすぐで押せる投手に」高卒では初、知徳からのプロ入り狙う