素振りをする浜松商・曽布川

プロ野球ドラフト会議が24日、都内で開催される。県内では今月10日の期日までに高校生6人、大学生4人がプロ志望届を提出。東海大静岡の最速153キロ左腕・宮原駿介投手(4年)、知徳の小船翼投手(3年)、浜松商の曽布川ザイレン内野手(3年)には複数球団から調査書が届いた。指名を待つ男たちが心境を語った。

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浜松商の曽布川は、高校通算29本塁打をマークする右のスラッガーだ。最後の夏は、清流館との初戦(2回戦)で走者一掃の三塁打を放ったものの、ノーアーチに終わった。チームも4回戦で敗れ「力を出し切れなかったという気持ちの方が強い。悔しい」。プロでの雪辱を見据え、引退後も打撃を中心に毎日のように強化した。“相棒”も竹や木製のバットに変え、ティー打撃などに励んできた。

小学生時代からプロに憧れた。高校3年春にはスカウトからも注目されるようになり、意識はより強くなった。これまでに調査書は2球団から届き、夢実現の可能性も出ている。「ドラフトが近づいてきて少しずつ緊張もしてきた。ただ、自分のやれることはやったと思う。あとは待つしかない。育成でも行きたい」と言葉に思いを込めた。信じて、吉報を待つ。【前田和哉】

◆曽布川(そぶかわ)ザイレン 2006年(平18)5月29日生まれ、浜松市出身。小学校時代は浜松浅間、雄踏野球スポーツ少年団に所属。雄踏中では軟式野球部でプレー。右投げ右打ち。家族は両親と兄。180センチ、85キロ。血液型B。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 浜松商・曽布川ザイレン「育成でも行きたい」プロでの雪辱見据え木製バットで練習