女子韓国代表戦に向けた活動で指示を出す佐々木則夫監督代行(撮影・佐藤成)

サッカー女子日本代表なでしこジャパンが23日、千葉市内で国際親善試合女子韓国代表戦(26日、東京・国立競技場)に向けて汗を流した。前日22日までは合流時期に応じてリカバリーなどでバラバラに調整していたが、23人全員がそろって同じメニューを消化した。

この日は佐々木則夫監督代行(66)が「守備の日」と位置づけ、ゲーム形式のトレーニングでも守備に重点的を置いた。内田篤人コーチ(36)や狩野倫久コーチ(48)がセッションを仕切り、佐々木監督代行も随時、指示を出した。

掲げるのは「アグレッシブな守備」。前線から積極的にプレスをかけるスタイルを浸透させる。この日は守備のスイッチ役となるファーストDFを明確にし、セカンドDF、サードDFの連動を徹底するような守備戦術を落とし込んだ。佐々木監督代行の指導についてFW清家貴子(28=ブライトン)は「守備について細かいというか、スイッチの入れ方だったり、寄せ方みたいなところは、本当にノリさんぽいなと感じました」と感想。「チームとして1つの方向を向いてやれています」と手応えを示した。

パリ五輪後に海外挑戦したDF北川ひかる(27=ヘッケン)も「細かい部分で結構ポジショニングだったり、守備のところで声をかけてくれて、より締まるというか、共通認識をつくるために声をかけてくれている」と教えを受け取った。

全員がそろった22日夜とこの日の練習前には映像を用いたミーティングも開かれた。守備の戦術理解度を深めるために、模範プレー集として男子のイングランド・プレミアリーグの映像なども取り入れられていたという。またパリオリンピック(五輪)の振り返りや全選手のクラブでの活躍を凝縮したモチベーションビデオが準備されており、一体感を高めた。【佐藤成】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】佐々木則夫監督代行が“初練習”「守備の日」に北川ひかる「より締まる」