愛工大・中村優斗(2024年6月22日撮影)

<プロ野球ドラフト会議>◇24日

愛知工大・中村優斗投手(4年=諫早農)が、ヤクルトから1位指名を受けた。

先発、中継ぎもこなせる万能型で、最速160キロの直球と切れ味抜群のスライダーに加え、元ロッテで活躍した平井光親監督(57)から習得の進言を受けたフォークを武器に打者を圧倒し、奪三振能力の高さは光るものがある。侍ジャパン井端監督の目に留まり、3月の強化試合メンバーに選出され、全国にその名をとどろかせた。

無名校の諫早農から大学進学後は、ウエートトレーニングに精を出し、着実に進化を遂げた。入学当初は最速145キロだった直球は、1年秋に150キロの大台に到達。そこから「プロ」を意識するようになったという。入学時から続けてきたデッドリフトのMAXは150キロから230キロを持ち上げるまで進化。体重も76キロから約10キロ増量した。

肩肘含めて野球人生で大きな故障はしたことがないというタフネス右腕。高校時代は地元長崎での「公務員」を目指していた右腕が、努力で作り上げた“鋼の肉体”を引っさげ、プロ野球の世界に進む切符をつかみ取った。【古財稜明】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ドラフト】愛知工大・中村優斗はヤクルトが1位指名 最速160キロ&フォーク武器に打者圧倒