神戸弘陵・村上泰斗(2024年7月13日撮影)

<プロ野球ドラフト会議>◇24日

神戸弘陵(兵庫)の村上泰斗投手(3年)が、ソフトバンクから1位指名を受けた。

切れ味鋭い最速153キロの直球と多彩な変化球を操り、今夏は初戦の飾磨工戦で9回1死までノーヒットノーランと圧倒。中1日で臨んだ西宮今津戦では終盤に救援し、2回完全投球を見せるも惜敗。夏の甲子園を逃すも、最後の夏で存分に能力の高さを示した。

中学時代に所属していた大阪箕面ボーイズでは控え捕手だった。身体能力は高く、本人の希望もあって高校入学後から投手に挑戦。岡本博公監督(43)は「肩は強いし、腕の振りもちっちゃくて強くて、これは面白いと思いましたね」と投手転向を後押しした。

「研究熱心」で一流の投手の分析が日課だった。ドジャース大谷翔平やロッテ佐々木朗希の左足の上げ方、タイガース前田健太、オリックス山岡泰輔らの下半身の使い方などを参考に自らのフォームを形成。「火の玉ストレート」を目標に「憧れで理想」の元阪神藤川球児の人さし指と中指をくっつけて投げる直球の握りや、上からたたきつける投げ方を導入。変化球はパドレス・ダルビッシュのYouTubeなどで学び、練習で磨きをかけてきた。 まだまだ伸び盛りの未完の大器が、夢の舞台へスタートラインに立った。【古財稜明】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ドラフト】神戸弘陵・村上泰斗はソフトバンク1位 切れ味鋭い直球と多彩な変化球操る右腕