くふうハヤテ早川太貴(2024年3月22日撮影)

プロ野球ドラフト会議が24日、都内で行われる。昨年指名漏れした最速151キロ右腕のくふうハヤテ・早川太貴投手(24=小樽商大)が指名を待つ。北広島市役所を退職し、今季からウエスタンリーグに参入したチームで牙を研いだ男の夢はかなうか、注目が集まる。

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北海道・江別市内のジムで汗を流しながら指名を待った日から1年が経つ。くふうハヤテに入団し、今春の登板2試合目には阪神を相手に7回0封し、NPB2軍公式戦初勝利。翌週は広島打線を1失点に抑え、初完投勝利を挙げた。先発、中継ぎで25試合を投げ4勝7敗、防御率3・22、73奪三振。フレッシュ球宴でも打者4人1安打無失点と、爪あとを残した。

早川 今年1年で、なんとしてもプロに行きたいという気持ちで来ました。もっとズバ抜けた成績を残せれば良かったと思いますが、自分の強みを見せられた試合もあったと思います。 国立の小樽商大を卒業、エスコンフィールドのある北広島市役所で公務員として働きながら、ウイン北広島でプレーした。最速150キロの球速をマークしたことで昨年のドラフトでも候補に挙がった、指名はなかった。NPBの2軍チームとして発足したくふうハヤテのトライアウトに合格すると、安定した職場を捨てて、静岡に向かった。

早川 練習量が増え、毎日試合があり、体力的にきつい部分はありますが、自分でやりたいと思っていた野球を毎日できる環境。これまで(市役所で)仕事をしていた時間もケアやトレーニングに充てられていますし、充実しています。

かつて日本ハムで活躍した、中村勝投手コーチ(32)との出会いも、この1年の成長につながった。現在行われているフェニックスリーグでも日本ハム相手に6回3失点、ロッテ戦は5回無失点。

早川 シーズンの始めは変化球のコントロールが難しかったので、練習方法や投げ方を中村コーチに教えていただきました。自分が1番良かった時と現在のフォームを比べて修正してもらい、「こうしたら、もうちょっとスピードが出るんじゃないか」というアドバイスもいただきました。指名されればどのチームでも行きますが、北海道でずっと野球をしてきましたし、ファイターズに入れたら1番いいなと思っています。

◆早川太貴(はやかわ・だいき)1999年(平11)12月18日、江別市生まれ。江別大麻泉小-江別大麻東中-大麻-小樽商大-ウイン北広島-くふうハヤテ。小3で野球を始めた。大学卒業後、22年春から北広島市役所に勤務しながらウイン北広島でプレー。24年からくふうハヤテ。右投げ右打ち。家族は両親と弟。185センチ、96キロ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 市役所職員を辞めプロ入り目指すくふうハヤテ・早川太貴投手「なんとしてもプロに行きたい」