右肘の手術後、リハビリを始めた広島栗林(撮影・加藤孝規)

今月16日に右肘関節手術を受けた広島栗林良吏投手(28)が22日、広島・廿日市市の大野練習場でリハビリを開始した。この日はまだ患部に包帯を巻いた状態で、ストレッチやバイクこぎなどを実施した。「(右肘手術が)初めてなんですけど、痛みなく普通に生活できているので、不安なく過ごせています」と現在の心境を語った。

24年のシーズン前からオフに手術を受ける予定だったという。「このオフにやるというのは決めて、1年間過ごしていました」。4年目の今季は自己最多となる60試合に登板し、球団タイ記録となる38セーブを挙げるなどフル回転した。「トレーナーさん含め、首脳陣の方がすごく気を使って起用してくださって、ケアをしてもらえたおかげで1年間戦えた」と感謝した。

9月上旬まで抜群の安定感をみせていたが、11日の巨人戦(マツダスタジアム)で1死も奪えず6失点を喫するなど、月間防御率9・00と振るわなかった。「9月の登板は悔いが残る。1年間戦ってきて一番やっちゃいけないところでやってしまった」と反省。「体が痛かったら2軍に落ちていただけ。肘が痛いから打たれたとかは全く思ってないです」と言い切った。

同様の手術を行った大瀬良や森下のアドバイスも受けながら、当面の間はリハビリに専念する。「開幕に間に合わすために今手術させてもらった。痛みがなくなって、もう1段階レベルアップできると思う。来シーズンにベストなパフォーマンスを出せるような準備をしていきたい」と力を込めた。2月春季キャンプでのブルペン投球を経て、来季開幕からのスタートダッシュを目指す。【古財稜明】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【広島】右肘手術の栗林良吏が来季開幕照準でリハビリ開始「もう1段階レベルアップできる」