打撃練習する阪神森下(撮影・藤尾明華)

阪神森下翔太外野手(24)も指揮官の言葉にスイッチオンだ。22日、甲子園で始まった秋季練習に参加。気持ちを高ぶりを抑えるように言った。

「(監督が)『背中で見せる』と言っていた印象が強い。3年目になるので後輩が出てきたり、自分を見て入ってくる人たちもいる。良い姿勢を見せられたらと思います」

新監督の言葉に決意を固めた。24年シーズンは、昨季を超える打率2割7分5厘、16本塁打、73打点。それでも満足はしていない。「2年目を終えての課題が出た。それをつぶしていければ自然にレベルアップした状態で臨めるかな」。森下の目はすでに来季を見据えていた。

先輩の活躍にも刺激を受けた。前日21日にはCSファイナルステージで中大の2学年上にあたる、DeNA牧がV打。同点の9回2死から下克上日本シリーズ進出を決めた。「さすがに緊張する場面だと思いますけど、らしいヒットでしたね」。主将としてバットでけん引する姿を目に焼き付けた。

11月には牧とともにプレミア12にのメンバーにも選出されている。「ジャパン期間も現状維持じゃなくて、レベルアップできるような機会にしていきたい」。世界の舞台での経験を来季に生かす。主軸としてチームを引っ張る存在へ、覚悟は十分。「チームとして今日から動き出した。また気を引き締めて明日以降もしっかりやっていきたい」。藤川阪神の要へ、森下が決意を新たにした。【村松万里子】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【阪神】森下翔太「ジャパン期間もレベルアップできるような機会に」世界の舞台での経験来季に生かす