女子韓国代表戦に向けて活動する女子日本代表なでしこジャパンFW松窪真心(撮影・佐藤成)

サッカー女子日本代表なでしこジャパンは22日、千葉市内で国際親善試合女子韓国代表戦(26日、東京・国立競技場)に向けて練習を行った。

23人全員がそろったが、この日に帰国したメンバーと21日までに集まったメンバーでそれぞれ別に調整した。

初招集のFW松窪真心(20=ノースカロライナ・カレッジ)は、21日夜に帰国したが、この日いきなりトレーニングに参加した。「ちゃんと1日寝られた。自分の中でも動けるなという印象だったので練習しました」とサラリ。キレのある動きでシュート練習では何本もゴールを決めていた。

8~9月のU-20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)コロンビア大会に出場し、準決勝のオランダ戦で2得点を奪うなど活躍。準MVPに当たるシルバーブーツ賞に輝いた。その結果、直後のA代表に選出された。「びっくりという感じと素直にうれしかったっていう感じ」。同世代のDF古賀塔子(18=フェイエノールト)やMF谷川萌々子(19=ローセンゴード)、同世代のMF浜野まいか(20=チェルシー)、MF藤野あおば(20=マンチェスター・シティー)らが早くから代表入りし、パリ五輪にも出場。意識はしていたが、まずはU-20女子W杯で優勝することに焦点を当てた。

その大会では決勝で北朝鮮に敗れて準優勝に終わった。世界一へ、悔しさを晴らす舞台はシニアのW杯か五輪しか残されていない。この日までに全選手が合流し、DF熊谷紗希(34=ローマ)、DF南萌華(25=ローマ)らから「オーラ」を感じとったという。パススピードなどもこれまでとは違い「トップチームに来たなという感じ」。

3年後のW杯ブラジル大会では新エース候補の1人だ。得意なのは前線からの守備と、巧みな駆け引きから繰り出す裏への抜けだしだ。26日の韓国戦でデビューを目指す。「大事な時に爪痕を残せるようにしたい。今回の最初が一番大事だと思うので、少しでも自分の特長を出せるように頑張りたい」。得点を奪い、猛アピールで代表定着を狙う。【佐藤成】 

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【なでしこ】初招集FW松窪真心「大事な時に爪痕を残せるように」27年W杯エース候補