宇野真仁朗(2024年8月17日撮影)

日本ハムがドラフト上位候補として早実(東京)・宇野真仁朗内野手(3年)をリストアップしていることが22日、分かった。今夏は木製バットでアーチを量産し、母校の9年ぶり甲子園出場に貢献した高校通算64本塁打のスラッガー。早実の先輩、清宮も今夏は母校の試合をチェックする中で「宇野君、木で打ってますもんね。すごい。当時の僕なら無理」と感心した逸材は、プロ入りする高卒野手が苦しむポイントに適応しているのも魅力的だ。

補強ポイントにも合致する。この日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設でドラフトへ向けた会議に参加した栗山CBOは「来年、3年後、5年後(のチーム像)を含めてバランスを取りながら、どういう選手を取りに行くかは非常に細かく話している」と説明した。今季1軍で出場した右打ちの日本人内野手は捕手登録の郡司に野村、奈良間の3人と手薄。宇野は遊撃を中心に三塁や二塁も守り、夏の甲子園後のU18アジア選手権では、一塁手のベストナインに輝いた。ユーティリティーさも兼ね備える右のスラッガーは希少価値も高く、数年後はチームを背負える存在となる可能性も高い。

この日も1位指名は決まらなかったが、明大・宗山塁内野手(4年=広陵)や投打二刀流の福岡大大濠・柴田獅子(れお)投手(3年)らが候補。23日は新庄監督も参加するスカウト会議で最終決定し、宇野も含めて24日のドラフト本番に向けた指名戦略を詰める。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】ドラフト上位候補に早実・宇野真仁朗をリストアップ 今夏は木製バットでアーチ量産