大岩剛氏(2024年8月1日撮影)

セレッソ大阪の来季監督に、今夏のパリオリンピック(五輪)代表監督を務めた大岩剛氏(52)の就任が決定的となったことが22日、分かった。

クラブは前向きな返答を受け、交渉は大詰めという。契約の細部を詰めた上で正式発表となる。

今季はリーグ初優勝の目標を掲げながらV逸が決定。現在8位ながら、小菊昭雄監督(49)の今季限りでの退団が決まり、9月中旬から後任候補に大岩氏、前オーストラリア代表監督のグラハム・アーノルド氏(61)を挙げ、水面下で交渉を進めてきた。

森島寛晃社長(52)は、来季監督の条件に「リーグタイトルは(改めて)大事になってくる。よりチームが成長できる選択をしたい」とコメント。

その中で大岩氏は、選手起用などのマネジメントを含め、攻守に柔軟な采配が特長。ベスト8に進んだパリ五輪では予選を含め、その能力の高さを示し、クラブの理想に近い人材だった。

C大阪では高橋大輔コーチ(41)の今季限りでの退団も確実となり、大岩監督を支える新コーチには、パリ五輪でもタッグを組んだC大阪OBの羽田憲司氏(42)の4年ぶりの復帰の可能性がある。10月から鹿島アントラーズのコーチに就任したが、C大阪は9月の時点でコーチでの復帰を正式要請している。

◆大岩剛(おおいわ・ごう)1972年(昭47)6月23日、静岡県生まれ。現役時代は主にセンターバックで活躍し、清水商、筑波大を経て95年名古屋入団。00年9月に移籍した磐田では黄金時代を支え、03年から鹿島に移籍しリーグ3連覇、天皇杯2度優勝。10年限りで引退し、11年から鹿島コーチに就任。17年5月に監督に内部昇格し、リーグ戦は2位、3位、3位。18年ACL優勝。19年限りで退任し、20年から日本協会入り。24年パリ五輪代表監督でベスト8。選手として国際Aマッチ3試合出場、J1通算386試合10得点、監督としてJ1通算50勝20分け20敗。180センチ、75キロ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【C大阪】来季監督にパリ五輪代表率いた大岩剛氏就任決定的 コーチに羽田憲司氏4年ぶり復帰も