日本ハム・レイエス(2024年9月28日撮影)

モーレはどこにも行かない。日本ハムが21日、今オフの懸案事項の1つを早期決着した。今季チームトップの25本塁打を放ったフランミル・レイエス外野手(29)と25年シーズン以降の契約延長に合意したと発表した。

6年ぶりAクラス入りの原動力となった助っ人大砲を、クライマックスシリーズ敗退から3日で残留させることに成功。来季からは複数年契約を結ぶ予定で、常勝チーム構築へ向けて欠かせない戦力の流出を阻止した。

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相思相愛だった日本ハムとレイエスが、スピード合意に達した。CSファイナル敗退からわずか3日で、レイエスが来季以降も日本ハムのユニホームを着ることが決まった。この1年ですっかり定着した愛称「モーレ」は、球団を通じて、あふれんばかりのファイターズ愛あふれるコメントを発表した。

レイエス ファイターズ以外の場所でプレーすることは考えられませんでした。日本に到着した日から、球団に関わるすべての方が温かく接してくれて、自分の家にいるような気分で毎日を過ごしてきました。私と家族も、新しい機会を与えてくれた球団に非常に感謝しています。

指揮官やファンの思いにも応える、複数年契約を結んだ。1年契約で臨んだ今季最終盤。9月29日のレギュラーシーズン本拠地最終戦セレモニーで新庄監督が「みなさんに1つ、お願いします。来年、レイエスとマルティネス、ファイターズのユニホームを着てほしくないですか? よそのチームのユニホームは似合わないですよね? 皆さん『どこも行かないで運動』を始めてください」とファンに呼びかけた。

それ以降、球場やSNS上でも日本ハム残留を熱望するファンの切なる思いがレイエスに届けられた。球団も夏場から日本の野球に完全適応したモーレに対して、シーズン中から来季へ向けた交渉を開始。動向を注視する他球団の動きもあった中で、この日は契約の詳細こそ伏せられたが、年俸アップや複数年契約を提示して合意に達した。

大砲は来季30本塁打以上を目指し、体重20キロ減の肉体改造を行うことを公言してすでにチームを離れた。「2025年シーズンに向けて、より強くなって戻ってこられるよう、このオフに全力で良い準備をしていきます」ともコメント。これからも、みんなに愛されるモーレは日本ハムで打ちまくる。【木下大輔】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】レイエス残留「ファイターズ以外考えられない」敗退からわずか3日、ファンに応えた