リーグ優勝し、歓喜の輪の中で笑顔を見せるドジャース大谷翔平(後列中央)(撮影・菅敏)

世界中の野球ファンが長らく待望し続けてきた東西の盟主対決「ドジャースVSヤンキース」が、1981年以来43年ぶりに実現する。メジャーを代表する名門球団というだけでなく、大谷とジャッジという球史に残る名打者の対決と、世界が注目するワールドシリーズ(WS)は25日(日本時間26日)に、ドジャースの本拠地ロサンゼルスで幕を開ける。

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米球界屈指の両人気球団が、世界一を決めるWSで相まみえることになった。過去、WSで両球団の直接対決は11回(ブルックリン時代のド軍を含む)。成績はヤ軍が8勝3敗とリードしているものの、今回は両軍の顔とも言える「大谷VSジャッジ」の対決を含め、見どころ満載のシリーズとなることは間違いない。

スター軍団の対決でもあり、球界を代表する両軍の顔触れは、近年まれに見るほど、華々しい。ド軍の大谷、ベッツ、フリーマンに対し、ヤ軍はジャッジ、スタントンとMVP経験者が計5人。投手陣にしても、サイ・ヤング賞経験者のカーショー、コールと、将来、殿堂入りする可能性を持つ選手がズラリと並ぶ。

実際、過去の両軍対決では、球史に刻まれる名場面を繰り広げてきた。55年には、ド軍ジャッキー・ロビンソンが本盗に成功し、56年にはヤ軍左腕ドン・ラーセンが完全試合を達成。77年には「ミスター・オクトーバー」こと、ヤ軍レジー・ジャクソンが1試合3本塁打を放つなど、緊迫した大舞台での偉業や快挙が繰り返されてきた。

だとすれば、一方的な展開ではなく、最後は第7戦の最終回で決着するようなシビれる展開が理想。大谷やジャッジの特大3連発、劇的なサヨナラ弾のみならず、山本由伸、コールの快投…。勝敗の行方をよそに、ほぼ妄想にも近いような夢が膨らむほど、野球の醍醐味(だいごみ)をあらためて堪能したい。【MLB担当 四竈衛】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大谷翔平特大3連発ある?球史に刻まれる名場面多数「ドジャースVSヤンキース」43年ぶり実現