東京V城福監督(2024年6月29日撮影)

<明治安田J1:東京V2-1浦和>◇19日◇味スタ◇第34節

東京ヴェルディの城福浩監督(63)がJ1残留を喜んだ。

J1に16年ぶりに参戦し、4試合を残して来季の舞台を確定させた。「牛歩のごとく前に進んでいるんだというのを信じながらやったことで、今日も勝ち点3が得られた。彼らが歯を食いしばって前に進んだからだこそ」と選手たちをたたえた。

昨季はJ2で3位。プレーオフを勝ち上がり、05年以来の舞台にたどりついた。「このクラブは最終節までそこ(残留争い)に巻き込まれるだろうと、多くの方がそう思ってらっしゃったと思う」とシーズン開幕当初を振り返る。「極めて妥当な評価だったと思う。それを非難してるわけじゃない」と笑いつつ、この日の勝利で7位に浮上。結果で見返した。

浦和相手に「自分たちが表現したいサッカーをやれていた」という前半に先制された。しかし、姿勢をぶらさずに後半の2点で逆転。「よく辛抱して我々が目指すものをやり続けてくれた。この成功体験は小さくない」と手応えをつかんだ。

その2ゴールを挙げたのはDF綱島悠斗(24)。本職とするボランチではなく、今シーズンは3バックの右に固定。後半14分にJ1初ゴールとなるミドルシュートを皮切りに、31分には頭で逆転ゴール。コンバートさせた選手が堂々と結果を残した。「彼の成長というのは自信のたまもの。やはり選手にとって自信の2文字は本当に大きい」と笑みがこぼれた。

ただ“1年生”の終着点はまだ先にある。試合後、選手とサポーターが喜ぶ姿を見て思った。「これを継続できるクラブになっていきたい。彼らとともにもっともっと成長したい」。【飯岡大暉】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【東京V】城福監督「最終節まで巻き込まれる」前評判を覆す残留確定 予想には「妥当な評価」