【C大阪】レオ・セアラが無念のPK失敗、終盤決めれば劇的同点の場面で磐田川島に阻止される
<明治安田J1:C大阪1-2磐田>◇第34節◇19日◇ヨドコウ
セレッソ大阪の反撃はあと1歩及ばず、今季2度目の3連勝を逃した。黒星は5試合ぶりで、前節7位から8位に後退した。
本拠地の空気が最高潮に達したのは、1点を追う後半追加時間だった。FWレオ・セアラ(29)がPKを蹴ったが、ジュビロ磐田の41歳GK川島にコースを読まれ、まさかの失敗。
2点を追う後半43分には、ブラジル人エースが1点差に詰め寄る今季21点目を決めており、PKも成功させれば、得点王争いで1位のレオ・セアラが、さらに優位に立てる状況だった。
エースは「練習の成果を見せられなかったのは悔しい。ただ、PKとは蹴った選手しか外せないもの」とプライドをのぞかせ、1点目は「カピシャーバの武器であるドリブルからのクロスを、タイミングよく決められてよかった」と振り返った。
小菊昭雄監督(49)の今季限りでの退団が決まり、最初の試合。レオ・セアラは「まだ4試合残っており、振り返るのは全てが終わってから。1つでも順位を上げたい」と、8位からの浮上をにらんだ。
この試合は前半5分、元韓国代表GKキム・ジンヒョン(37)が、ゴールキックをミス。至近距離から味方のDF田中駿汰(27)の背中にキックを直撃させてしまい、そのこぼれ球をFWジャーメインに先制点を許した。あっけない失点場面だった。
守護神は「もっと責任を持ってやらないといけない。正確なボールを蹴らないといけなかった」と反省。一方で高速で低空のキックは、チームの看板でもある素早い攻撃の第1歩。「自分のプレースタイルは崩さず、常に狙っていきたい」と、気持ちを切り替えていた。
C大阪は前節まで3試合連続無失点だったが、攻守とも悔しい結果となった。【横田和幸】