阪神対DeNA 阪神に勝利しナインを迎えるジャクソンら(2024年10月13日撮影)

DeNAの「世界一楽しいピッチャー陣」が、CSの大舞台で団結した。キャンプイン直後の2月のこと。山崎康晃投手(32)がフェルトペンでお手製のウエルカムボードを作った。「世界一楽しいピッチャー陣のロッカールームにようこそ」。来日の日程の関係でチームから1日遅れで宜野湾キャンプに合流した新加入ケイにあてたものだった。

山崎は言った。「やりやすい環境を自分たちの雰囲気で作れたら良いなと。誰かが倒れたとしても誰かが助ける、そういうブルペン陣でありたいなと思ってます」。1軍の枠、あるいは守護神や勝ちパターンのポジションを争うライバルであると同時に助け合うチームメート。すんなり溶け込んだケイら新戦力はいまや欠かせない存在になった。

シーズン中にも“新様式”の導入が一体感を生んだ。勝利後にベンチ前で行う勝利のハイタッチ。ブルペンとの距離が遠いことから、待機中のリリーフは参加していなかった。しかしソフトバンクから加入した森唯が中心となって、今ではリリーフもブルペンからダッシュでハイタッチの列にすべり込む光景がおなじみになった。

さらに同時期の9月からはブルペン入りの前に、ベンチで応援する新様式も継続する。暗いブルペンでは感じられない球場の雰囲気とチームの雰囲気を味わうことができる。三浦監督も「ブルペンの温度感とベンチの温度感が一緒で、一体感を持って戦えている」と空気感の良さを強調する。マウンドに上がるのは1人でも、みんなで戦っている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【DeNA】「世界一楽しいピッチャー陣」がCSの大舞台で団結 “新様式”の導入で一体感