履正社対滋賀短大付 履正社に勝利し、応援席に向かって笑顔で駆けだす滋賀短大付ナイン(撮影・上山淳一)

<高校野球秋季近畿大会:滋賀短大付4-1>◇19日◇1回戦◇ほっともっとフィールド神戸

2009年に創部し近畿大会初出場の滋賀短大付が、大阪王者の履正社に逆転勝ちし8強入り。準々決勝へ駒を進めた。

先発したエース左腕の桜本拓夢(ひろむ)投手(2年)が、7安打1失点で完投。攻撃は1点を追う6回に四球や連打で無死満塁の好機をつくり、6番北嶋朔太郎内野手(1年)の左中間を破る2点二塁打で逆転。さらに相手の失策やスクイズで2点を加え、この回、計4点を挙げた。

逆転した直後に降雨で試合が一時中断するなど、グラウンドコンディションが悪い中、3点のリードを守りきった。保木(ほうき)淳監督(39)は「相手の履正社さんは非常にいいチーム。大阪で優勝されて向こうにかかるプレッシャーは大きい。こっちとしては負けても失うものがないから、そういう気持ちで攻めていきなさい」と、選手に説いたという。初勝利の感想は「そう言って勝てたので。非常にうれしい」と、喜びをかみしめた。

近畿大会は来春のセンバツ出場校を選考する上で、重要な参考資料となる。センバツの近畿代表枠は6校。次戦に勝って近畿大会で4強入りすれば、センバツ出場へ当確ランプが灯ることになる。悲願の甲子園出場へ1歩前進した。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 近畿大会初出場の滋賀短大付が金星、大阪王者の履正社に逆転勝ちで8強「非常にうれしい」監督