ソフトバンク対日本ハム 日本シリーズ進出を決め、孫オーナー(左)と握手を交わす山川。中央は小久保監督(撮影・岩下翔太)

<パ・CSファイナルステージ:ソフトバンク3-2日本ハム>◇第3戦◇18日◇みずほペイペイドーム

ソフトバンク山川穂高内野手(32)がCSファイナルステージの最優秀選手賞を獲得した。「出来過ぎかなと…。1打席は1打席だと思って、自分の仕事を全うしようと思っていた。そこはできたので良かったかな」。今ステージは12打数6安打で打率5割、3本塁打、6打点の大暴れ。MVPにふさわしい成績で文句なしの選出だった。

この日も流れを呼び込んだ。0-0の初回2死一塁。日本ハム山崎から適時二塁打を放った。「いい反応で捉えることができた」。フルカウントからの6球目、真ん中143キロ直球を仕留めた。ライナー性の打球はダイビングキャッチを試みた中堅手の右を抜けた。先制点をもたらし、これで3試合連続打点。「いい展開にもっていくことができた」と胸を張った。

短期決戦を前に、万全な状態に仕上げていた。4日にレギュラーシーズンの全日程が終了。本拠地で調整する主力もいたが、背番号25は8日からフェニックスリーグへの参加を志願した。首脳陣の中には万が一の負傷を危惧する声もあった。それでも最後は実績十分のスラッガーの意見が尊重された。宮崎で3試合に出場し、うち2試合はDH出場。安全面を考慮しての判断で、その埋め合わせとして自らでランメニューをこなした。「ランニングもやってきたのでキレが出た」。納得の状態でポストシーズンに臨んでいる。

日本シリーズ進出。山川にとっては初めての大舞台となる。「またちょっと間隔が空くので」。セ・パ頂上決戦へ、さらにベストな状態に仕上げていく。【佐藤究】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】山川穂高「出来過ぎかなと…」打率5割、3本塁打の大暴れMVP獲得どすこーい!