試合前日練習に臨む新潟レディース川澄

百戦錬磨の大ベテランが、悪い流れを断ち切る。現在、WEリーグ戦3連敗中の新潟レディースは今日19日、ホームのデンカSでちふれ埼玉と対戦する。前日は聖籠町で1時間半ほどの調整を行った。主将のMF川澄奈穂美(39)は「チームが苦しい時に自分たちにベクトルを向けられるか。シーズンも序盤でここから巻き返す気持ちはまだまだ強い」と決意を込めた。

直近2試合の6日ホーム千葉戦、14日アウェー広島戦はともに試合終了間際に失点し、0-1で敗れた。クラブ最高の4位で終えた昨季は、13勝のうち9勝が1点差での勝利。橋川和晃監督(53)が多く口にする「最後の際」にこだわっているだけに、厳しい状況が続く。

それでも川澄は「悲観する内容ではない」と話す。課題の得点力アップに向けて、今季からビルドアップに着手。ここまでは中盤のボールロストが目立ち、そこから失点するシーンも少なくはない。だが「目指しているものに対して、自分たちがどういうプロセスを踏んでいくか。全員が目線を合わせて戦っていくことが大事」と語気を強めた。

自身も、ここ2試合は本職の右サイドハーフではなく1トップを託されている。現状打破へ、チーム全体でも改善を図る。「我慢の時期でもある。勝って自分たちに自信をつけたい」。トライ&エラーを繰り返しながら、連敗から脱し、勢いをつかむ。【大島享也】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【WEリーグ】新潟MF川澄奈穂美「苦しい時に自分たちにベクトルを向けられるか」連敗脱出へ決意