札幌南対函館大柏稜 勝利した札幌南ナインはスタンドに向かってガッツポーズ(撮影・黒川智章)

<秋季高校野球北海道大会:札幌南5-3函館大柏稜>◇18日◇2回戦◇札幌・大和ハウスプレミストドーム

北海道屈指の進学校・札幌南が、延長10回タイブレークで函館大柏稜を下し、2013年(平25)以来11年ぶりの秋季全道ベスト8進出を果たした。

2-3の8回表2死一・三塁で、代打の和田温陽(はるひ)外野手(1年)が右前適時打を放ち同点。延長10回タイブレークは、2死二・三塁で斉藤遼平内野手(年)の投手前に上がった飛球がグラウンドに落ちてファウルになりそうなところ、置いたバットに当たってフェアゾーンに止まるラッキーなヒットで勝ち越し。その後も内野安打で1点を加えた。

投げては、捕手で先発した2番手の右腕・本間流郁(るい)投手(2年)が3回から登板。粘り強い投球で延長10回までの8回を5安打1失点に抑え、味方の逆転につなげた。

函館大柏稜の最速143キロ左腕・菊池哲太(2年)を攻略しての逆転勝利に主将の村尾壮太内野手(2年)は「データ班に協力してもらって、(分析結果を元に)バッティング練習をかなりやってきました」と笑顔。00年の夏の甲子園に札幌南の主将として出場した田畑広樹監督(42)は、「定時制の生徒も合わせて1000人を超える全校応援に、背中を押してもらいました」と、涙目で激戦を振り返った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 札幌南が延長10回タイブレークの激戦制し、秋季全道大会11年ぶりベスト8進出/北海道