記者の質問に答える岸田監督(撮影・前岡正明)

岸田新体制がスタートした。オリックスは17日、大阪・舞洲の杉本商事BSで秋季練習を開始。新たに就任した岸田護監督(43)は円陣で「全員でもう1回、同じ方向を向いて。こっちは全力でやるからついてきて欲しい」と呼びかけた。

戦術など具体的な施策はこれから。ただ主将は、中嶋前監督時代に続いて置かない考えを明かした。西野、杉本、福田、大城、山足、西川、森、頓宮と名前を列挙して理由を説明した。

「実力ある選手がいっぱい。その子らがチームを引っ張っていってくれると思うし、キャプテンは考えてない。今のところね」

主将に頼らずとも、個々が自覚を持って一丸となれば問題ない。オリックスでは10年に後藤光尊が球団初の主将に就任。その後は坂口、糸井、福田が務めた。20年以降は不在で、昨季までリーグ3連覇した。

「みなさん、やるぞという顔。やる気に見えました」。12球団の最年少監督は練習の間、二塁付近から見渡した。上半身コンディション不良の山下が別メニューも、おおむね順調な船出。練習後は慌ただしく宮崎に飛んだ。18日からフェニックスリーグを視察し、自らの実戦経験を積むため指揮も執る見通し。「1つの塊となって戦っていけるチーム」を目指し、第1歩を踏み出した。【大池和幸】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【オリックス】岸田新体制スタート「全力でやるからついてきて欲しい」主将を置かない理由も説明