巨人対DeNA ベンチで浮かない表情の巨人阿部監督(中央)(撮影・滝沢徹郎)

<セ・CSファイナルステージ:巨人0-2DeNA>◇第1戦◇16日◇東京ドーム

巨人阿部慎之助監督(45)がまずはDeNAの勢いを受け止めた。CSファイナルステージ初戦は2失点完封負けでアドバンテージ1勝を含めて五分に戻された。試合後は開口一番に「いや、もう横浜の勢いを感じながらやることができました。今日は」と完敗を認めた。レギュラーシーズン最終戦から2週間が空いた公式戦だったが「もうそれは言い訳になっちゃうからね」と日程的な条件には言及しなかった。

スタメンは苦肉の策だった。吉川の不在の穴は「2番二塁」に今季スタメン2試合のみの増田大を起用。オコエをプロ初のクリーンアップとなる「3番中堅」に抜てきした。指揮官は「もうそれしかないんだよね。なんとかね、ナイスプレーもしてくれたし、フォアボールも選んだしね」。増田大が1四球、1盗塁、オコエは無安打も7回に好守でもり立てた。経験よりも状態を重視したオーダーを選択した。

相手投手陣に好投され4安打に封じられたが突破口はある。4四球を選んで得点圏に走者も進め「あれだけ打てなくてもチャンスってできるんだなって思ったし、そこで1本打ってればねというゲーム。そこをみんなで打破していくしかない」と次戦を見据えた。待ちくたびれた真剣勝負は、まだ始まったばかりだ。【為田聡史】

▼巨人オコエ(プロ初の3番スタメンで3打数無安打も中堅で好守)「今まで通りの意識でやれればと臨んだ。(試合前まで)勝手に少しプレッシャーを感じていたが、ジャイアンツは普段からお客さんが入っているチームだからか(CSも)やりやすかった」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【巨人】阿部慎之助監督「打てなくてもチャンスってできるんだ」4四球で好機作った打線に突破口