東北福祉大戦で救援登板した仙台大・佐藤幻(撮影・木村有優)

<仙台6大学野球:仙台大2-1東北福祉大>◇最終節第2日◇13日◇東北福祉大球場

崖っぷちからの逆転優勝に喜びがはじけた。最終節まで2敗の仙台大と全勝の東北福祉大との優勝争い。仙台大が2連勝し、2季連続11度目の王者に輝いた。最終戦は延長10回タイブレークの接戦だったが、2-1でサヨナラ勝ち。最速145キロ左腕の大城海翔投手(1年=滋賀学園)が大一番で先発し、8回途中9奪三振1失点。勝ち星はつかなかったが、ルーキーとは思えない投げっぷりでMVPを獲得した。

「ピンチの場面でも、ベンチから後ろの投手陣が声をかけてくれたので、のびのびとできた」。その1人が、8回無死一塁からマウンドを託した佐藤幻瑛投手(2年=柏木農)だ。最終節前に気合を注入すべく2人で散髪へ。「幻瑛さんからは主にメンタル面など、学ぶことや教わることが多いです」と感謝。頼もしい先輩とつかみとった優勝だ。

今月26、27日に行われる東北地区代表決定戦(福島)で、明治神宮大会出場を狙う。初戦の東日本国際大(南東北大学リーグ)には、滋賀学園時代の2学年上、阿字悠真投手(3年)がいる。「高校の時から憧れていた人です。できれば投げ合いたいです」と大城。「絶対に負けたくない」。勢いそのままに、全国へひた走る。【木村有優】

○…プロ志望届を提出した東北福祉大・島袋皓平内野手(4年=沖縄尚学)の大学野球が終わった。「チームの中心としてやってきたので、勝利に貢献出来るプレーができず申し訳ない」と言葉を詰まらせた。スピードと強肩を生かした守備と、長打力が武器。「秋は結果が出なかったので厳しいかなというのが正直なところです」と自信なさげ。「もし運良くプロに行けたら、長く戦えるような選手になりたいです」。ドラフト会議は24日。望みを捨てず吉報を待つ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 仙台大が東北福祉大破り2季連続11度目V 1年・大城海翔がMVP、8回途中1失点