阪神対DeNA 阪神に勝利し、ファンに手を振るDeNA三浦監督(撮影・藤尾明華)

<セ・CSファーストステージ:阪神3-10DeNA>◇第2戦◇13日◇甲子園

“マ進化ン”打線が爆発し、17年以来7年ぶりにCSファーストステージ突破を決めた。「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージで阪神相手に敵地・甲子園で2連勝。2回無死満塁、戸柱恭孝捕手(34)が走者一掃の3点適時二塁打を放つと、7回にも集中打で一挙6得点を挙げ、15安打10得点と打線がつながった。16日からは日本シリーズ進出をかけ、巨人と東京ドームでCSファイナルステージを戦う。

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大アウェーの甲子園が静まり返った。進化したDeNA打線が面白いようにつながった。先制された直後の2回先頭、阪神高橋から宮崎が二塁打で出塁すると、桑原が初球を右前打。「最低、1死三塁でいいかな」と逆方向への意識でつないだ。無死一、三塁から森敬が一塁への内野安打でつなぎ満塁。ベテラン戸柱が外角高めの直球をファーストスイングで仕留めた。走者一掃の適時二塁打で逆転に成功した。

7回にも代打フォードのソロから始まり、梶原、牧とつないで佐野が3ラン。この回30分以上攻め続け、打者10人で一挙6得点と試合を決定付けた。集中打の中心として5打点を挙げた戸柱は「横浜の持ち味でもある爆発的な攻撃が出た。僕だけの力ではなく、みんながつないで勝ったことが本当によかったです」とかみしめた。

過去と未来がぴったり重なった。17年以来7年ぶりのファイナルステージ進出。7年前も3位スタート。甲子園で泥だらけになりながら勝ち上がり、勢いそのままに日本シリーズまで突き進んだ。同じ甲子園、7年前とは違う、夏のような晴天で勢いをつけた。宮崎、桑原らとともに当時を知る戸柱は「2年目でちょっとヤングだった。当時より今は客観的に周りを見られるようになりました」と言えば、森敬、梶原とともに初のCSファイナル進出となった牧は「2年前、去年と悔しい思いをしてきた。こうして勝てて良かったです」と新たな領域に足を踏み入れた。

スローガンに「横浜進化」を掲げる今季。ベテランと若手が融合して進化した“マ進化ン打線”で15安打10得点と快勝を収めた。マシンガン打線で圧倒的な強さを誇った98年以来の日本一へ、セ王者・巨人とのファイナルステージが待ち受ける。進化したDeNAの勢いはまだまだ止まらない。【小早川宗一郎】

▽DeNAフォード(7回に代打でソロ)「いい感覚で打てた。1軍で貢献するために来たので、それができてうれしいです」

▽DeNA佐野(7回に右翼へダメ押しの3ラン)「いい手応えでしたし、風もいつもと違って、いい風が吹いてくれてたので風に乗ってくれた」

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【DeNA】「横浜の持ち味の爆発的な攻撃出た」“マ進化ン”打線で7年ぶりCSファースト突破