履正社対大阪桐蔭 優勝し校歌斉唱する履正社ナイン(撮影・塚本光)

<高校野球秋季大阪大会:履正社8-3大阪桐蔭>◇13日◇決勝◇大阪シティ信用金庫スタジアム

履正社が大阪桐蔭を下し、18年秋以来6年ぶりに秋の大阪を制した。敗れた大阪桐蔭は今夏大活躍した2人の2年生右腕が乱調で、秋の府大会6連覇を逃した。

秋の大阪決勝は3年連続同カードで、大阪桐蔭が2連勝中だったが、履正社が“三度目の正直”で頂点に立った。今夏の大阪大会準決勝でコールド負けのリベンジも果たした。

履正社は初回に1点先制されるも、3回に田中日和大内野手(2年)の左中間への逆転適時二塁打など一挙4得点で逆転した。

5回に2失点で1点差に詰め寄られるが、2死一、二塁から2番手で登板した1番遊撃で先発出場の矢野塁内野手(2年)が空振り三振でピンチを切り抜け雄たけびを上げた。直後の6回には4点を奪い点差を広げた。

多田晃監督(46)は「新チームになったときから大阪桐蔭に勝たないと、と言い続けている。今日の試合に臨む強い思いはあったと思う」と語った。

大阪桐蔭の先発は今夏の甲子園1回戦で完封した中野大虎投手(2年)。3回の4失点に泣き、5回8安打1四球5奪三振4失点。6回からは今夏の大阪大会決勝で15奪三振完投の森陽樹投手(2年)がマウンドに上がったが、いきなり味方守備のミスも絡み4失点(自責1)と苦しんだ。

両校は3位の大院大高とともに近畿大会(兵庫)に出場し、センバツ出場を目指す。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 履正社が“三度目の正直”で大阪桐蔭破り優勝 大阪桐蔭は中野、森乱調8失点で6連覇逃す/大阪