リーグ優勝決定シリーズに進出を決め、シャンパンファイトを楽しむドジャース大谷(代表撮影)

<潜入>

<ナ・リーグ地区シリーズ:ドジャース2-0パドレス>◇第5戦◇11日(日本時間12日)◇ドジャースタジアム

【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=斎藤庸裕、四竈衛】ドジャース大谷翔平投手(30)が、悲願のワールドシリーズ制覇に前進した。2勝2敗で迎えた地区シリーズ第5戦に「1番DH」で出場。4打数無安打も、窮地で発した言葉の数々が現実となった。励まし続けた先発の山本由伸投手(26)は5回2安打無失点と力投。今シリーズ盤石の救援陣でパ軍打線を封じ、突破を決めた。パ軍の先発ダルビッシュ有投手(38)は7回途中3安打2失点と力投したが、打線の援護なく、チームは敗退した。

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あれだけ思いっきり楽しむ大谷を、初めて間近で見た。メディアのクラブハウス入場のタイミングが違っただけかもしれないが、間違いなく1度目のシャンパンファイト以上に、大谷ははしゃいでいた。「アハハハハ」と独特の高笑いを響かせ、山本を支えてきた園田通訳にビールを頭から垂れ流した。救援投手のグラテロルにも同じようにビールをぶっかけると、今度は自身の通訳を担当するウィル・アイアトン氏に背中から流し込まれた。

上を向き、絶叫しながら、大興奮の様子だった。TV局のインタビューに大谷は「ロースコアでしたけど、勝ち切っていいゲームだったなと思います」と充実感たっぷり。息をのむ1球1球に、5万3183人で埋まったスタジアムは熱狂した。客席で観戦したハリウッド俳優ブラッド・ピット(60)も、試合直後に日本人のメディア数人に向かって、満面の笑みで拍手を送った。

シーズン中に1、2番コンビを組んだベッツは「我々には諦めずに最後まで粘り強く戦う選手がたくさんいる。みんなそれを試合で発揮し、勝つことができた」とコメントした。昨年12月の入団会見で、同僚はもちろん組織全体、そしてファンを含めた“一体感”を渇望した大谷。その空気感は、大一番ではっきりと表れていた。【MLB担当=斎藤庸裕】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【潜入】「アハハハハ」大谷翔平、1度目のシャンパンファイト以上に大はしゃぎ 上を向き絶叫