浦和とのACL準決勝に挑んだBGパトゥム手倉森監督(2022年8月22日)

タイ1部BGパトゥム・ユナイテッドの手倉森誠監督(56)が11日までに退任した。リーグ戦の前節5日に敵地でプラチュワップFCと2-2で引き分け、代表中断期間に入ったタイミングでクラブと決断したという。来季は4シーズンぶりにJリーグ復帰する可能性がある。

今季は4勝2分け2敗の5位で、首位ブリーラム・ユナイテッドFCとは勝ち点5差だった。後任はクラブダイレクター(強化責任者)のスラチャイ氏が暫定的に指揮を執るといい、手倉森氏は当面、アドバイザーとしてクラブを支える。

今季は7月21日の国際親善試合でブンデスリーガのドルトムントに4-0で大勝し、ビッグクラブ相手の快挙で沸かせていた。一方で、リーグ開幕後の第3節でワーチャブリーFCに1-4で敗戦。開始14分でGKが退場処分を受け、試合後の会見で「不公平だ」と審判批判したことが、現地メディアで“解任”の一因とも報じられていた。

しかし、不可解判定には言及したものの、批判部分は通訳ミスだったことが判明。現地紙などで伝えられている10万バーツ(約45万円)の罰金が科された事実はなく、そのまま指揮を継続していたが、今月に入って、来季の日本復帰も含めた方向性をクラブと話し合っていたという。

手倉森氏は16年リオデジャネイロ五輪(オリンピック)の男子日本代表監督やW杯ロシア大会の日本代表でコーチを務め、国内ではJ1ベガルタ仙台やJ2V・ファーレン長崎の監督を歴任した。タイでは第1次パトゥム時代の22年、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で歴史的8強に導いていた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 手倉森誠監督がタイで退任、来季4年ぶりJリーグ復帰の可能性も