クライマックスシーリーズに向け会見で話す日本ハム松本剛(撮影・黒川智章)

日本シリーズに必ず行く! 日本ハム松本剛外野手(31)が待ち望んだ「2024パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージのロッテ戦が12日からいよいよ始まる。11日は舞台となる本拠地エスコンフィールドで行われた前日記者会見に臨んだ。挑戦者の気持ちを忘れずに、チームの合言葉「愉しむ」をファンと一緒に体現してCSを勝ち抜くことを宣言した。

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松本剛が求め続けた舞台がついに幕を開ける。選手を代表して臨んだ前日会見。発する言葉の節々に喜びがあふれていた。

松本剛 今は本当にワクワクしています。選手は僕を含め、とにかく「日本シリーズに行く」という意気込みを言っている。明日まず勝っていい姿をファンのみなさんに見せられれば。

初戦の相手先発は剛腕、佐々木朗希だ。今季は5度対戦してチームは4勝1分け。相性はいいが、難敵に変わりはない。

松本剛 素晴らしい投手。今年は何度も対戦しているけど、打っているイメージはないので厳しい戦いになると思うけど、僕たちは2年間最下位から3年目にしてクライマックスシリーズ出場というところまで来た。常に挑戦者の気持ちで愉しんでいきたい。

会見では、子ども記者から「CSでも、いっぱいたのしむことができそうですか」と質問された。笑顔で選手会長は答えた。

松本剛 はい(笑い)。いい質問ですね。出ている選手はもちろん、ベンチの雰囲気もぜひ愉しんでいただけたらうれしいです。

すでに前売りチケットは完売。ファンも待っていた6年ぶりのCSだ。

松本剛 超満員のエスコンフィールドになると聞いています。僕たちも愉しみますけど、ファンのみなさんもぜひ愉しんで応援していただきたいです。

CS初出場だった18年はソフトバンクとのファーストステージ第1戦だけ出場。8回から右翼守備に入り、打席は回らなかった。あれから6年が経ち、今度は選手会長として戻ってきた。「明日になってみないと緊張感はどんな感じか分からないけど、今日の練習の雰囲気もいつもと変わらず愉しそうな感じでやっていた。ファイターズらしく、そのままの勢いで戦っていけたらと思います」。大声援を背に、愉しみながらCSを勝ち抜く。【木下大輔】

◆「楽しむ」ではなく「愉しむ」を使う理由 ともに読みは「たのしむ」だが、「愉しむ」と発信を始めたのは日本ハム伊藤だった。自身のSNSで、こだわりを持って「愉」という文字を使用。「ワーワーやっていると思われるのは嫌なんで」と説明した。ただ「楽しむ」ではなく、1勝の重みを感じながら戦うことに心から喜びを持って臨んでいることを表現するための手段だった。新庄監督も自身のSNSで「愉しむ」と表現。チームの合言葉になっている。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【日本ハム】「愉しむ」松本剛「CSでもできそうですか」子ども記者からの質問に「はい」