11年ぶりの決勝トーナメント進出を狙う島田工

全国高校サッカー選手権県大会1次トーナメント(T)3回戦20試合が、12日に行われる。

11年ぶりの決勝T進出を狙う島田工は相良と対戦。中学から同じクラブチームでプレーする主将のDF杉山祐大とDF小林弘季(ともに3年)の2人が守備を統率する。対戦校には、かつてチームメートだった選手も多く在籍。相手を「丸裸」にして勝利を呼び込む。

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2人で集大成の大会にする。杉山祐と小林は中学時代にエスパルスSS榛原でプレーし、センターバックでコンビを組んだ。高校でも守備の要として後方からチームを支えている。杉山祐は主将も務め、空中戦の強さが武器。小林は攻撃時の組み立て役を担う。今大会は、初戦となった2回戦で島田樟誠に2-0。完封に貢献した2人は「失点ゼロで勝てたことが良かった」と口をそろえた。

3回戦の相手は相良。相手選手の特徴は熟知している。杉山祐は「ほとんどの選手を知っている」。頼れる男は相良町出身。小学校からチームメートだった選手との対戦もモチベーションの1つだ。小林は中学時代の仲間だった相良FW小塚珀斗(3年)をライバル視し「足元の技術が高くて突破できる選手」と警戒した。相手エースの特徴はチームメートと共有しているといい、抑え込むイメージはできている。

相良に勝てば、シード校の飛龍と対戦する可能性が高い。今年5月の県総体では2回戦で0-6の大敗を喫し、今大会の組み合わせが決まった時点から、チーム内ではリベンジを意識してきた。「1回負けた相手にまた負けるわけにはいかない」と杉山祐。小林も「去年のインターハイでも(飛龍に)負けているので絶対に勝ちたい」と「三度目の正直」を誓った。チームの目標は13年以来11年ぶりの決勝T進出。まずは勝手知ったる相手を退け、難敵に真っ向勝負を挑む。【神谷亮磨】

○…MF村越建斗(3年)が攻撃のキーマンになる。試合ではゲームキャプテンを任され、前線で積極的にボールを受けて攻撃のテンポを作る。自らゴールに迫る果敢な突破も特徴の1つで「どんどん仕掛けることを意識したい」。島田樟誠との2回戦はセットプレーから2得点。流れの中からは得点が奪えなかっただけに「次は自分たちから崩してゴールを取りたい」と力を込めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 静岡・島田工3回戦は相良「ほとんどの選手を知っている」杉山祐大主将 小林弘季と守備統率