西武渡辺監督代行(2024年10月4日撮影)

西武の渡辺久信GM兼監督代行(59)が9日の今季最終戦後に報道陣の取材に応じ、チームを退団する意向を示した。監督代行の退任が決定的になっている中、編成などに携わるGM職も辞する。

成績低迷に伴い、球団は松井稼頭央監督(48)の休養を5月26日に発表した。監督代行兼任となった渡辺GMは「プロ野球人生をかけて挑んでいきたい」と強い抱負を口にしたものの、5位に10ゲーム差以上をつけられて3年ぶりの最下位でシーズンを終えた。

13年に1軍監督を退いた後、SD(シニアディレクター)や編成部長を経て、19年にGMに就任。今月1日のホーム最終戦では満員のファンを前に「私は誰よりも西武ライオンズを愛しています」と言った通り、熱いチーム愛で西武を引っ張ってきた。球団からは別ポストの打診もあったとみられるが、ここでけじめをつける。

また、休養中の松井監督も退団予定。来季1軍監督には西口文也ファーム監督(52)が内部昇格し、ヘッドコーチとして入閣予定の鳥越裕介氏(53)らとの新体制で25年シーズンを迎える。

◆渡辺久信(わたなべ・ひさのぶ)1965年(昭40)8月2日生まれ、群馬県桐生市出身。前橋工で1年夏に甲子園出場。83年ドラフト1位で西武入団。最多勝3度、最高勝率1度、最多奪三振1度。96年6月11日オリックス戦で無安打無得点。97年オフに戦力外となり、ヤクルト移籍。99年から台湾で選手兼任コーチを務め、01年現役引退。04年2軍投手コーチで西武復帰。2軍監督を経て、08年から1軍監督。就任1年目で日本一となり、正力松太郎賞。13年まで監督を務め、19年からGM。今季は成績不振を理由に松井稼頭央監督が休養したことを受け、交流戦から監督代行を兼務した。185センチ、95キロ。右投げ右打ち

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【西武】渡辺久信監督代行がGM職も退任し退団の意向示す 今季最終戦を終え報道陣の取材で明言