楽天対日本ハム 5回表、辰己の外野手シーズン刺殺数の日本記録更新を表示するバックスクリーン(撮影・河田真司)

<楽天2-0日本ハム>◇8日◇楽天モバイルパーク

楽天辰己涼介外野手(27)が、外野手のシーズン刺殺数で76年ぶりにプロ野球新記録を打ち立てた。4回に日本ハム清宮、伏見の中飛を危なげなく捕球し、1948年に青田昇(巨人)が樹立した歴代1位の391刺殺に並んだ。5回には松本剛の中飛をキャッチし、392刺殺で単独トップに浮上。ヒーローインタビューでは「まずは天国にいる青田昇さんに報告したいなと思います」と感慨深げだった。

守備範囲の広さに定評がある辰己は、3年連続でゴールデングラブ賞を受賞している名手だ。野球を始めた時から青田氏の記録を目標にしてきたという。「まさか抜けるとは思ってませんでした。とてつもなく高い壁でした。思い残すことなく野球を辞められます。ありがとうございました」と、いつもの辰己節で報道陣を笑わせた。

打撃面でも光った。4回、6回と2安打を放ち、今季安打数を156本に伸ばして最多安打のタイトルも確実にした。チームは連敗を8でストップし、今日9日のシーズン最終戦・西武戦を迎える。辰己の刺殺数、安打数ともに、さらなる記録の更新に期待がかかる。【山田愛斗】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【楽天】辰己涼介「青田昇さんに報告したいな」外野手シーズン刺殺数392で76年ぶり記録更新