「Jリーグ」フラッグ

Jリーグが、来季からベンチ入り人数を現行18人から20人に増やす方向で調整していることが8日、分かった。複数の関係者によると、早ければ月内にも方針が固まるという。コロナ禍を機に交代枠が3人から5人に増え、既にプレミアリーグやブンデスリーガで20人になっているなど、欧州では枠が拡大されていた。

Jリーグでも昨年からベンチ入り人数について議論され、今季から「戦術の幅の拡大、育成や経験のためのベンチ入り機会の増加」を理由に、ルヴァン杯では試験的に20人へ変更されていたが、リーグ戦では見送られていた。

しかし今年8月から、競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)の通達に従い、Jリーグでも「脳振とうによる交代」の競技規則が改定になった。これまで「脳振とうによる交代」は、該当選手が出たチームにだけ追加交代枠が認められていたが「相手チームが脳振とうによる交代を使用した場合、自チームは追加で1名を交代させることができる」というルールになった。実際、その交代が増えている現状もあり、ベンチ入り人数を拡大する議論も本格化していた。

一部のクラブでは、監督から「ベンチ入り選手が増えれば、より多くの想定を踏まえて選手を選び、戦うことができる」「より多くの選手に出場の可能性が増え、モチベーションも上がる」と前向きな声が出ている。一方で小規模クラブからは、宿泊費や旅費など遠征経費が増えるため反対する声もある。双方の意見に折り合いをつける調整は残されているが、来季からベンチ入り20人になる方向性が月内にも固まりそうだ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 Jリーグ、来季からベンチ入り人数20人に拡大へ 早ければ月内にも方針固まる