川崎Fとのルヴァン杯準決勝第1戦前日練習に参加する稲村(撮影・小林忠)

アルビレックス新潟のDF稲村隼翔(22=東洋大4年)が、9日の川崎フロンターレとのルヴァン杯準決勝第1戦で先発出場する可能性が出てきた。8日、聖籠町での前日練習に参加。時折、笑顔を見せるなど軽快な動きを披露した。

大学に所属したままJリーグの試合に出場できる特別指定選手として、今季ここまで公式戦14試合に出場。そのうち7試合で先発フル出場する。対人の強さに加え、スピードと読みの良さを生かしたカバリング能力で守備を支え、左足から繰り出す長短のパスで攻撃の起点にもなる。松橋力蔵監督(56)は「最初から見積もっていた訳ではないが(大学の)リーグ戦が空いて、時間ができたこともある」とこのタイミングでの合流を説明し、「彼の持っている武器が1つアクセントとなる。自分の可能性、チームの可能性を増やすパフォーマンスを出してほしい」と期待した。

リーグ戦の5日鹿島アントラーズ戦(0●4)から中3日となるが、センターバックはDFトーマス・デン(27)が2026年FIFAワールドカップのアジア最終予選に臨むオーストラリア代表に招集され、DF遠藤凌(26)も離脱で手薄となっている。4連敗のリーグ戦では計15失点と守備が崩壊する中、初のルヴァン杯決勝進出に向け、攻守でチームの救世主となる活躍が期待される。【小林忠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【新潟】東洋大在学中のDF稲村隼翔が川崎Fとの9日ルヴァン杯準決勝第1戦に向けチーム合流