川崎Fとのルヴァン杯準決勝第1戦前日練習に参加する小野(右)(撮影・小林忠)

アルビレックス新潟が9日、ルヴァン杯準決勝第1戦で川崎フロンターレとホームで対戦する。

試合前日の8日、小雨が降る聖籠町で最終調整。FW小野裕二(31)は「タイトルを取るためにこのクラブに来た。責任を持ってプレーするだけ」と目をギラつかせ、MF星雄次(32)は冷静な口調ながら「優勝を狙えるところまで来ているので、そのチャンスを逃さないように、まずはホームで勝ちたい」と先勝を誓った。

Wユウジはともに92年生まれで、横浜Fマリノスユース時代のチームメート。同ユースで指導を受け、現在は新潟でタッグを組む橋力蔵監督(56)の“力蔵チルドレン”だ。新潟在籍4年目の星は、先発出場したブラウブリッツ秋田とのルヴァン杯第1ラウンド3回戦(5月22日、2○0)で右腓骨(ひこつ)骨折。今季、サガン鳥栖から完全移籍で加わった小野とのプレー時間は長くないが、息の合ったコンビプレーでチャンスを狙う。星は「前の選手の動きを見逃さず、パスを配球したい」とゴールへ迫るイメージを膨らませる。

川崎Fには9月27日のリーグ戦で1-5で大敗。小野は「このまま黙っていられない。自分たちからアクションを起こして、それぐらいやり返したい」とリベンジを誓う。チームはリーグ戦で4連敗中と元気がないが、続けて「『自分たちはできるんだ』ってところをもう1度、ピッチで示す」と頼もしい言葉を並べる。

クラブ初タイトルまで、あと3試合(準決勝2試合、決勝戦)。小野は「タイトルを取ったことがないので、自分のキャリアの中でもすごい大事な試合になる。2勝してファイナルに行く」と語気を強めた。【小林忠】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【新潟】初の決勝進出へ“Wユウジ”が先勝導く ホームで川崎Fと9日ルヴァン杯準決勝第1戦