日大対東農大 力投する日大・坂尾(撮影・野上伸悟)

<東都大学野球:日大8-2東農大>◇第4週第1日◇8日◇神宮

日大が東農大に11安打8得点で先勝した。

今季初登板の坂尾浩汰投手(4年=龍谷大平安)が流れを引き寄せた。2回途中から3番手としてマウンドに上がり、「低めに集めて長打を打たれないように投げました」と5回1/3を3安打無失点で、今季初勝利を挙げた。

坂尾の好投に打線も応えた。1-2の5回には、無死満塁から川崎大也外野手(3年=佐野日大)の中前2点適時打で逆転。この回、さらに3点を加える打者一巡の猛攻で一挙5点を奪った。6回、7回にも1点ずつ加え、試合を優位に進めた。

チームメートの言葉に奮起した。坂尾は、春は先発、中継ぎにフル回転も、今秋は調整遅れでベンチを外れスタンドで応援。チームメートに「ベンチに入った時には、絶対に応援してやるからな」と、声をかけられ前を向いた。

地道に調整を重ね、前週4日の国学院大戦後、片岡昭吾監督(47)に「投げたいです」と直訴。スタンドでは雨にぬれながらも「リーグ優勝」という旗を掲げ、チームメートが応援。その声に応える投球で勝利に導いた。

9回はヤクルト村上宗隆内野手(24)を兄に持つ村上慶太内野手(2年=九州学院)が先頭で代打で立ったが、1年春以来の打席は中飛に終わった。坂尾に、2年生の村上。役者がそろった日大が、1戦ずつ前へ進む。【保坂淑子】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 日大、坂尾浩汰がチームメートの声援に後押しされ復帰 好救援で東農大に先勝