【阪神】森下翔太２年連続のCS火付け役へ！「普通にやるだけ」シート打撃で村上頌樹から左前打

シート打撃で村上から安打を放つ阪神森下。奥右から2人目は岡田監督（撮影・藤尾明華）

阪神森下翔太外野手（24）がCSで2年連続の口火を切る。12日からのCSファーストステージDeNA戦（甲子園）を前に7日、甲子園でシート打撃が行われた。森下は村上との対戦。ファウルで粘り、フルカウントからの9球目、内角高めをフルスイングで左前に運んだ。

「もうシーズン通りですよ。普通にやるだけです」

背番号1に気負いはない。レギュラーシーズン最終戦の3日DeNA戦（横浜）以降、4日ぶりの実戦形式。才木、村上、青柳と1軍野手陣が対決した。才木との第1打席は中飛に倒れたが、2打席目となった村上から左前打。決戦の地・甲子園で猛虎の強力投手陣の力を借りて、本番へ準備を進める。

1年前は鮮烈なポストシーズンデビューを飾った。ルーキーながら18年ぶりのリーグ優勝に貢献。広島とのCSファイナルステージ初戦の10月18日、初回に三塁線を破る二塁打を放つと、4回には九里から左翼へ同点ソロを決めた。17年大山以来、球団2人目となるCS新人アーチ。初戦を白星で飾り、そのまま38年ぶりの日本一へ勢いづけた。

昨年以上の活躍を狙う24年秋。短期決戦の肝を問われると「初戦が大事じゃないですか」と言い切った。セ・リーグCSファーストステージでの先勝チームの突破率は87・5％で過去16度のうち14度。初戦で勝利すれば、有利なことは間違いない。

「もう1試合1試合全力でやるだけなので。やるべきことをしっかりやって、それ（活躍）に向けて準備するだけかなと思います」

今季は打率2割7分5厘、16本塁打、73打点。いずれもキャリアハイの成績を残した。ポストシーズンも昨季以上に打線を引っ張りたいところ。虎の若き主軸が鋭い目つきで、どっしりと構える。【村松万里子】