J3今治への来季加入が内定した札幌大谷高の笹(撮影・保坂果那)

J3のFC今治が7日、札幌大谷高MF笹修大(18)の来季加入内定を発表した。8月に練習参加してオファーを勝ち取った笹は、札幌市内の同校での会見に出席し、「サッカーを始めた小さい時からの夢だったプロサッカー選手になることを、今治で迎えられることをうれしく思う。ここからが勝負。家族や監督、チームメートが応援してくれると思う。結果で示せる選手になりたい」と口にした。

挫折を乗り越え、はい上がった。小学生時代は北海道コンサドーレ札幌U-12に所属していたが、同U-15への昇格はかなわなかった。当時はスプリント、アジリティの部分での力不足を指摘された。札幌大谷中に進学して、弱点を克服。札幌大谷高ではフィジカルを強化。対人が武器のボランチに成長した。「ジュニアユース(札幌U-15)に上がれない悔しさがなかったら、今の自分は絶対にない」と振り返る。

門出に家族への感謝の思いがあふれた。現在祖母と母との3人暮らし。母奈緒美さん(49)は笹の遠征費が必要な時などは、2つの仕事を掛け持ちする日もあるという。食事は祖母美知子さん(74)に栄養たっぷりのメニューを作ってもらう。笹の中学進学のタイミングで、学校がある東区内に家族で引っ越すほど、大きなサポートを受けてきた。「家族の支えが一番の軸。いつもご飯を作ってくれるおばあちゃんと、いつも夜遅くまで働いてくれている母。本当に感謝してもしきれない。そういう部分を結果で返せたら」と誓った。

まだ夢のスタートライン。「1年目からピッチに立って試合に出るのが目標。最終的にはJ1、海外を見据えている」と期待に胸を膨らませた。【保坂果那】

◆笹修大(ささ・しゅうた)2006年(平18)8月31日、千葉県市川市生まれ、北海道札幌市育ち。4歳でサッカーを始める。札幌U-12から札幌大谷中に進学。札幌大谷高では主将を務め、今年の全国高校総体に出場して2回戦に進出し、優秀選手に選出。24年U-17日本高校選抜候補。181センチ、79キロ。利き足は右。家族は祖母、母、兄。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【今治】札幌大谷高MF笹修大が来季加入内定「ここからが勝負」対人武器の181センチボランチ