楽天対オリックス 2回表、戦況を見守る中嶋監督(撮影・河田真司)

オリックス中嶋聡監督(55)の辞任表明から一夜明けた7日、チーム内でも感謝や惜しむ声が上がった。

厚沢和幸投手コーチ(52)は日本ハム時代から多くの時間をともに過ごし、22年からはオリックスで指揮官のもと指導。「今年特にチームが思うように動いていない中で、体がしんどそうで。結果、監督を退任するまでになってしまって、僕らコーチ陣も責任を感じています。でも監督の性格上、1回決めたら絶対曲げない人なので、ああいう形になったと思う」と体調面の異変を感じ取り、辞任を残念がった。

同コーチは「日頃から話をよくさせてもらっている中で、いつもと違う受け応えが来るようになった時があった。これ、ちょっと僕的には来年あまり見てない感じかなというのは受け取った時があって、そこからは一緒でした」と振り返った。

時間を共有したことが貴重な財産だと語る。「コーチっていろんな引き出しを持ってないといけない。一番その引き出しの中にいろんな野球論を詰め込んでくれたのが中嶋さん。ファイターズでバッテリーコーチを兼任されていた時に僕の引き出しが(増えた)。一番は野球脳。今回一緒に(オリックスで)3年間やらせてもらって、たくさん脳みそを使いましたね。中嶋さんと野球をやる時は脳みそをフル回転しないと、追い付いていけない。その意味では本当にたくさん勉強させてもらいました」と感謝した。

今後も指導者を続けていく中で「僕が預かった選手はいつも全力で、どこだろうと責任をもって、信念をもってやっているつもりなので、変わらずにやっていきたいです」との思いを語った。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【オリックス】中嶋聡監督の辞任表明にチーム内で惜しむ声「絶対曲げない人」