スタッド・ランス伊東(左端)と中村(右端)(24年8月撮影)

フランス紙レキップが6日、スタッド・ランスの伊東純也(31)と中村敬斗(24)を大きく取り上げ、インタビュー中の笑っている写真を掲載した。

「日本人のウィンガー、ジュンヤ・イトウとケイト・ナカムラは、2023年夏に合流し、現在絶好調のコンビを結成している」とし、「2人の日本代表FWの間で、この18カ月間で強い友情は結ばれ、深まった」と伝えた。

インタビューで伊東は「僕たちは友達だけど、僕の方が年上です!」とアピール。23年3月の中村の日本代表初招集を振り返り、「(当時の中村は)ひと言も発してなかったけど、今はずっとしゃべってます!」と紹介。中村は、「スター選手に囲まれてとても緊張していました」と振り返った。

その数カ月後に、中村がリンツ(オーストリア)からスタッド・ランスに移籍。「純也さんは、僕が適応するのを本当によく助けてくれました」と明かした。23年9月26日のリール戦(2○1)で決めた初ゴールの少し後に「けがをしていた時期があって(※10月末から11月末にかけて捻挫をし、5試合欠場)、ベンチスタートだった時期がありましたが、純也さんは毎回試合の翌日に、あきらめないように、と僕を励ましてくれました」と話した。

逆に伊東にとっては、中村の支えが大きかったという。8月に不起訴とされた性加害疑惑の発覚後、代表を離れていたが「(当時)僕たちはたくさん(言葉の)やりとりをしていた。僕は1人でいたくなくて、親しい人たちに周りにいてほしかった。帰りの飛行機やその後も、敬斗の存在はとても重要でした」と振り返った。中村は「僕はシンプルな言葉で元気づけました」「僕たちは練習に加えて、多くのことを共有しています。日常生活でもよく会っていて、純也さんが特に好きな対決ゲームをしています。僕よりも強い!」と明かした。

レキップ紙は「ナカムラは、イトウよりも出無精ではない」とし、中村は「純也さんを飲みに誘うと、毎回は来ないけど、誘い続けてます!」と説明。また「ピッチ上で、この疲れを知らないウィンガーたちは、右サイドの伊東、左サイドの中村ともに現在好調だ。今季リーグ・の3試合で中村は3ゴールを決めており、2ゴールが伊東からのアシスト。伊東は2ゴールを決めている」と紹介した。

2人と英語でコミュニケーションを取っているエルスネル監督は「ケイトは、守備的に非常に厳密で、決定力を見せるという素晴らしい結果をもたらしている。素晴らしい模範だ」とし、「彼らのピッチ上とピッチ外での特別な相互作用は、プラスをもたらしている」と称賛。レキップ紙は「彼ら(チーム)は、ポジティブな活気を刻み続けることを願っている」とした。(松本愛香通信員)

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 スタッド・ランス伊東純也と中村敬斗「現在絶好調のコンビを結成」仏レキップ紙