創部12年目の新潟医療福祉大、リーグ初Ｖ逃す「優勝に懸ける気迫、準備力を初回で感じた」監督
＜関甲新学生野球：白鴎大5－0新潟医療福祉大＞◇秋季1部◇6日◇第8節◇UDトラックス上尾スタジアム
2位の新潟医療福祉大が首位の白鴎大に0－5で敗れ、リーグ優勝を逃した。初回に5連打を許していきなり4失点。打線は相手先発の松永の前に3安打12三振と封じ込まれた。創部12年目で初の歓喜とはならなかったが、この日4位山梨学院大が3位上武大に敗れたため、3位以上が確定。初の関東地区大学野球選手権への出場が決まった。
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目の前でつくられた優勝を喜び合う歓喜の輪を、新潟医療福祉大ナインはベンチから静かに見つめた。勝てば創部12年目での初のリーグ優勝に望みがつながる大一番で、白鴎大に完敗。主将の外山俊捕手（3年＝中越）は「最後の詰めというか、まだやりきれていない部分があったのかな」と声を震わせた。
相手が一枚上手だった。1回。飯浜友翔投手（3年＝新潟明訓）は簡単に2死を奪うも、そこから5連打を浴びて4失点。警戒していたはずの中軸に、いきなり打ち込まれた。打たれた球は決して甘くはなかったが、ここぞの集中力で捉えられた。勝負どころと見るや一気呵成（かせい）にたたみかけられる力に、のみ込まれた。結果的にこの4点が勝負を決し、鵜瀬亮一監督（44）は「白鴎さんの序盤の集中力が素晴らしかった。優勝に懸ける気迫、準備力を初回で感じた」と脱帽するしかなかった。
悲願の初優勝こそ逃したが、17季ぶりに上武大から勝ち星を奪い、V争いに食い込んだ。指揮官は試合後、ナインを集め「優勝した白鴎さんも何度もつらい思いをした。その伝統をうちも作っていこう」と伝えた。「今日の負けは本当に悔しいでしょうけど、誰もが通る道。やり返す場はもらったので、この経験をしっかり次に生かしてほしい」。7日の作新学院大との最終戦でしっかり勝ち、初の関東大会で、やり返す。【大島享也】