東京V城福監督(24年6月22撮影)

<明治安田J1:東京V0-2湘南>◇6日◇味スタ◇第33節

東京ヴェルディが、残留争いの渦中にいる湘南ベルマーレに0-2と敗れた。連続無敗は6試合でストップ。試合内容も完敗だった。

会見場に現れた城福浩監督は、悔しさとともにフツフツと湧き上がる憤りを抑えきれなかった。

「サポーターには本当に申し訳ないことをした。自分たちが表現したいサッカーっていうのが、サッカーじゃないな、姿勢。自分たちのサッカーに向かう姿勢というものを、特に前半は見せられなかったのは本当に恥ずかしい限り。私の準備も、人選も、自分の力も足りなかったと痛感しています」

そして「本当に受け入れられない」と断じたのが、前半32分の失点場面だった。ゴール前へロングパスを通され、MF小野瀬康介のキープから落としたボールを走り込んだDF鈴木雄斗に蹴り込まれたものだった。

城福監督は「受け入れられないのは何かっていうと、歩いている選手がいる。(相手が)シュートを打つ場面で歩いている選手がこのチームにいるようでは、絶対にJ1では戦えない。そういう選手をピッチに立たせてしまった、そういうメンタリティーで試合に臨ませてしまったという意味でも、自分の至らなさを感じています」と厳しい表情で話した。

ハーフタイムに選手には映像を見せた。

「最後のキワのところで歩いている選手がいるっていうのはあり得ないと。試合に入る準備がこのチームには足りなかったということですね」

その上で、あらためて「自分の責任です」と矢印を自分に向けた。

何かこうなる前兆は感じていたのか? と問われると「前兆を感じていれば今日のメンバーじゃなかったです。もちろん試合に向けて調整する選手と、頭から湯気を出してエネルギーを振り絞って練習をする選手に分かれていくわけですが、居残り組の練習で頭から湯気を出している選手をこのチームは大事にしないといけない。指定席があってはいけないって今日あらためて思いました」。

そう言って会見を締めた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【東京V】城福監督「本当に受け入れられない」失点場面に憤り「最後のキワで歩いている選手が」