山城との京都大会3位決定戦 試合後、取材に応じる北稜の中西俊介監督

<高校野球秋季京都大会:北稜6-2山城>◇6日◇3位決定戦◇わかさスタジアム京都

北稜が3位に入り、創部44年目にして初の近畿大会出場権を手にした。

昨秋から3季連続で初戦敗退からの快挙に、中西俊介監督(37)は退任を覚悟して迎えた大会だった。

「ここまで支えていただいた方に感謝したい。テレビで見るような学校さんとできるのは財産になる」としみじみ語った。

「部長のおかげです」。新チーム発足後、指揮官は体調不良でグラウンドから離れていた。代理で首藤洋部長(36)が新チーム形成を担うと、「メリハリ」というテーマで始動。実戦形式では細かい動作を見直すなど、練習はきびしく、試合は明るいチーム作りに励むと、近畿大会出場権への大一番、言葉通り守備や攻撃での集中と、人一倍盛り上げたいベンチの元気な声が響いた。

先発の左腕・中村勇翔投手(1年)は最速115キロながら、変化球で緩急を自在に操った。6回2死まで無安打投球を披露し、9回2失点の完投勝利をマーク。

この日は、荒田和子校長(58)がスタンドで観戦。「笑顔と元気とともに野球部が勢いづいて、すごくうれしい。部員のみんなは、文化祭や体育祭、学業でもこの高校の中心になってくれています」。同校の緑色のメガホンが、歓声とともに揺れた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 3季連続初戦敗退の北稜が初近畿大会 退任覚悟していた中西監督「部長のおかげです」/京都