5回2死二、三塁から逆転の左越え3ラン本塁打を放ち、ガッツポーズをみせる千葉黎明、山本(撮影・保坂淑子)

<高校野球秋季千葉大会:千葉黎明11-4専大松戸>◇6日◇準決勝◇千葉県天台

千葉黎明が、15安打11得点で強豪・専大松戸を破り、10年ぶり2回目の関東大会出場を決めた。

2点ビハインドで迎えた5回2死二、三塁。主将の山本大我内野手(2年)が「狙わずにつないでいこうと思っていました」と、狙い通りの内角真っすぐを振り切り、逆転の左越え3ラン本塁打。主将の1発に後続も続き、この回さらに2点を加え、突き放した。

勢いに乗った打線は6回2点、7回1点と加点。投げては4回途中から2番手としてマウンドにあがった飯高聖也投手(2年)が、制球よく打たせてとり、3回1/3を1安打無失点に抑え、専大松戸の反撃を抑えた。

下克上での決勝進出だ。秋季千葉大会予選で東京学館に敗戦し、敗者復活戦を勝ち抜き県大会出場を手にした。県大会初戦では、昨春センバツ4強の中央学院を7-1で下し、成田、東海大浦安、東海大市原望洋と、強豪校を1つずつ倒しはい上がってきた。中野大地監督(37)は「上を見られるようなチームじゃないので。目先のことを一生懸命やった結果。選手はすごく成長してくれていると思います」と、その手応えを口にした。

今夏の県大会では初戦(2回戦)で東京学館に敗戦。中野監督は「夏はかなり練習しました。本当にハードでかわいそうになるくらい。でも、選手たちはそれにしっかり付いてきてくれた」と振り返る。例年以上にオープン戦を組み、炎天下で走り込みも増やし粘り強さを養った。まだ見ぬ「甲子園」を目標に掲げ、歯を食いしばり、結果につなげた。

7日は初めての優勝を目指し決勝戦を戦う。中野監督は「まだ千葉県で優勝したことない学校なので、そういった景色を選手たちに見させてあげたいですね」。まずは県制覇で、関東大会へ弾みをつける。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 下克上で決勝!千葉黎明、強豪・専大松戸破り関東大会出場 中央学院など強豪校を次々と撃破