中日対DeNA 試合後の最終戦セレモニーであいさつをする立浪監督(撮影・森本幸一)

<中日0-2DeNA>◇6日◇バンテリンドーム

中日立浪和義監督(55)が就任3年間の最後の戦いを終えた。4回に守備の乱れから2死二、三塁とされた場面で元中日京田の中前適時打で2失点。打線は5安打を得点につなげられず、今季16度目の完封負けで最下位が確定した。

球団史上初となる3年連続最下位を記録。監督就任時の同一チームでの3年連続最下位は、99年から01年にかけての阪神野村監督以来23年ぶり史上6人目になる。球団最多通算2480安打の竜のレジェンド指揮官は就任3年目を60勝75敗8分けで終え、黒歴史を刻んで退任することになった。試合後は、最終戦セレモニーが行われ、グラウンド上であいさつ。「今日も最後の最後まで声援をいただきましてありがとうございます。1年間、バンテリンドームはもちろんビジターのグラウンドでも声援をいただいたありがとうございました。3年間結果を出すことができず、皆様には申し訳ない思いをさせて、すみませんでした。何とか3年間チームを強くしようと、改革してきましたが、まだこのチームは改革の途中。志半ばでチームを退くのは残念で悔しい思いです。来年以降は新体制になりますが、応援して力を与えて上げてください。負けたので多くは語りません。本当に3年間ありがとうございました」と、話した。場内を1周する前には、ビシエドがサプライズで登場。ファンを沸かせた。指揮官は3年間着用した背番号「73」のユニホームに別れを告げた。

▽中日松木平(5位がかかった最終戦で6回2失点、チームも敗れて涙)「大事な一戦で先に点を取られてしまい、チームに申し訳ないと思っています」

▼中日がDeNAに敗れ、球団初の3年連続最下位。昨年はリーグ最終日に前日まで6位のヤクルトが勝ったために5位から6位へ落ちており、2年続けてリーグ最終日に最下位へ転落した。3年以上連続最下位は08~12年DeNA以来で、3年目の立浪監督はすべて最下位。監督1年目から3年連続最下位は50~52年藤田監督(近鉄)56~58年迫畑監督(大洋)59~61年千葉監督(近鉄)70~72年稲尾監督(西鉄)に次いで5人目のワーストタイ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【中日】最終戦セレモニーで退任する立浪監督があいさつ「結果を出せず、すみませんでした」