大院大高対大阪桐蔭 大阪桐蔭先発の中野(撮影・塚本光)

<高校野球秋季大阪大会:大阪桐蔭3-0大院大高>◇6日◇準決勝◇大阪シティ信用金庫スタジアム

秋の府大会5連覇中で今夏王者の大阪桐蔭が、春王者の大院大高との“春夏王者対決”を完封勝利で制した。決勝進出と、秋は3連覇中の近畿大会出場を決めた。

今夏の甲子園では興南(沖縄)との1回戦で完封勝利を挙げた主将の中野大虎(だいと)投手(2年)がプロ3球団が視察する中で先発。ピンチを招きながらも気迫あふれる投球で9回5安打3四死球無失点の完封勝利だった。

3回には2死満塁のピンチを背負い、カウント3-0とするも、見逃し三振を奪い笑顔。4回も無死二塁のピンチを切り抜け「デカい」と叫んだ。

打線は2回に無死一、三塁から中野の二ゴロで先制。5回と6回にも1点ずつ追加した。

中野は「まだ燃えているので、燃え尽きるまでは疲労感は来ない」と話し「内の真っすぐをしっかり投げ切れたことと、ピンチの時に冷静になってしっかり投げ切れたことが良かった」と振り返った。

「経験をたくさん積ませてもらった」とも語る右腕は「ピンチの場面でしっかり投げきることによって抑えられると学んだ」と甲子園の経験で成長した。

西谷浩一監督(55)は「夏の経験を生かしてバッターを見てピッチングができる」と中野をたたえ、13日に行われる決勝に向け「何連覇したとかいう気はないが、今年も勝ちたいという気持ちで。なんとか1位で行きたい」と意気込んだ。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 大阪桐蔭、大院大高と“春夏王者対決”制し決勝進出&近畿大会決定 甲子園完封の中野大虎が完封