町田対川崎F 後半、厳しい表情を見せる町田黒田監督(撮影・江口和貴)

<明治安田J1:町田1-4川崎F>◇5日◇Gスタ◇第33節

FC町田ゼルビアがホームで川崎フロンターレに1-4で逆転負けを喫した。

黒田剛監督が指揮を執った昨季のJ2時代から、リーグ戦通算75試合目にして初めての連敗を喫した。

しかも今季最多の4失点となった。後半戦に入り、前半戦よりも失点が少し多くなってきている。

夏以降の“失速”について問われた黒田監督はこう話した。

「ひと言で言うのは難しいですけど、やっぱり夏の補強、または移籍で出て行ったところで、うまくそこを修正しきれていない、というところもなくはないですし。または入ってきた選手の長期離脱とかケガが左右しているところもあるし、チームコンセプトっていうのが徹底されないところがあったりだとか。やっぱりチームというもは時間をかけて作っていかなければならないので、そういう意味では、すごく経験というものが、この場に来て出ているんじゃないかと思います。他チームを見ると、補強もすごく上手にいっているし、その選手が活躍しているシーンも多く見るので。言ったらきりがないですけど、そういうところの差が少し目に見えて出てきているのではないかなと思います」

あらためてDF中山雄太の負傷離脱の大きさを示唆した。さらに、2巡目に入ったことで相手チームの対策がシビアになっている現状も口にしている。

「やっぱり夏を過ぎて2クルー目に入ってきた時に、他のチームの選手たちが町田というチームを攻略し始めてきたこと。やっぱりさすがだなと思うのは、選手1人1人のスキルもうそうですけど、やっぱり対策するのも早いし、2度と同じことをやられないようなことを、彼らはきちっと志向してくる。やっぱりそのへんはさすがだなというふうに思っているところもあるし、私も(J1は)1年目なので、来年に生かせるように、しっかり今学んだことを強化していきたいと思っています」

残り5試合。まだ優勝をあきらめたわけではないだろうが、広島と神戸の結果次第という他力本願の中、つい「来年に生かせるように」というフレーズが口を突いた。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【町田】黒田監督が語った後半戦の失速要因「ケガに左右」「経験のなさ」「2巡目で相手が対策」