ソフトバンク対DeNA 先発した前田純は初回を抑えベンチに引きあげる(撮影・梅根麻紀)

<ファーム日本選手権:ソフトバンク2-6DeNA>◇5日◇ひなたサンマリンスタジアム宮崎

ソフトバンクが5日、ファーム日本選手権でDeNAに敗れて連覇を逃した。4年ぶりの日本一を目指す1軍に先んじて頂点…とはならなかったが、ポストシーズンで先発ローテーション入りを狙う前田純投手(24)が好投。5回4安打2失点も、松山2軍監督は「言うても内容的には0点なので立派」と、実質的な“自責0”を評価した。

監督がかばったのは4回2死一、二塁の失点の場面。DeNA益子が右翼前に力ない飛球を放った。二塁手の広瀬は1度捕球しながら取り損ねたが、記録は「安打」。走者2人が生還し、前田純に自責2がついた。昨季は1軍内野守備走塁コーチを務めた松山2軍監督は「あれはかわいそう。エラーですからね」と擁護。「彼なりに抑えてくれた」と認め、前田純も「あまり失投を出さずにコースをうまく使えて勝負できた。失点はしたけどギリギリ耐えた」と手応えを語った

すでに有原、モイネロ、スチュワートが当確のCSローテ。残る2枠に首脳陣は頭を悩ませている。4日の1軍最終戦では、大津が6回1安打無失点と好投した。一夜明けたこの日は、宮崎で前田純が結果を出した。初登板初先発の9月29日の日本ハム戦で初勝利を挙げた育成出身左腕。キレのある直球に緩いカーブ、鋭いチェンジアップが持ち味だ。「CSでも投げられたら頑張りたい」とまたもアピールに成功した。

大舞台の経験も大きい。DeNAに完敗し、胴上げを目の当たりに。「相手チームが喜んでいるのを見て、勝たないと意味がない気がした。優勝への気持ちは前よりは貪欲になった」。CSローテに食い込めば鬱憤(うっぷん)を晴らすチャンスはある。【只松憲】

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 【ソフトバンク】PSでローテ入り狙う前田純が5回2失点「内容的には0点なので」松山2軍監督