東洋大姫路対神戸学院大付 秋の兵庫を制してマウンド付近で歓喜する東洋大姫路ナイン(撮影・林亮佑)

<高校野球秋季兵庫大会:東洋大姫路7-1神戸学院大付>◇5日◇決勝◇明石トーカロ

東洋大姫路が決勝戦も制して秋は07年以来、17年ぶりに兵庫を制覇。22年4月から母校を率いる岡田龍生監督(63)にとっては就任3年目で初めて兵庫の頂点に立った。10月19日からほっともっとフィールド神戸で始まる近畿大会へは開催地の王者として迎える。

0-0の5回に笹岡想絆外野手(2年)の犠飛で先制すると、6回にも打線がつながった。2四球もからめて4安打で4得点を奪ってリードを5点に広げた。

先発のエース阪下漣投手(2年)も相手打線を寄せ付けなかった。8回こそ代打攻勢で1点を許したが、最少失点でとどめた。最後まで投げきり、エースとして優勝へと導いた。「打たせて守備からリズムにつなげて得点すると自分で思っていたので、それがすごく体現できた」と三振は狙わずに打たせてとった。

岡田監督は試合後にウイニングボールを渡され「兵庫県で初めて1番になったので一応記念でボールもらっとくわ」と照れくさそうに記念球を手にした。今夏は11年ぶり4強。そして今秋は17年ぶり県制覇。「優勝するに越したことはないから。やっぱり1番と2番は全然違うでという話はずっとしてたんで良かったです」と頂点の景色に浸った。

次なる戦いは近畿大会。「大阪Tの大監督がいるからね」と履正社時代に好勝負を繰り広げてき、近畿切符まで1勝とした大阪桐蔭の名前を出してにやり。阪下も「秋の新チームが始まって監督さんから『甲子園は厳しい』と厳しい言葉をかけられた。実際に優勝できたので監督を見返せたと思うけど、勝負はここから。『甲子園厳しい』という言葉を覆せるように近畿大会でも一戦必勝でやっていきたい」と闘志を燃やした。

情報提供元: 日刊スポーツ
記事名:「 東洋大姫路、17年ぶり秋王者!履正社で全国Vの岡田龍生監督は母校就任3年目で県初制覇/兵庫